ある男の願望を想像して書いた作品です
カテゴリーの「Love that starts casually」は「何気なく始まる愛」という意味です
あれな部分もあるのでヤな方は見ないで下さい
「ちょっと来てくれへん?」
木村達也(きむら たつや)は大竹誠(おおたけ まこと)に言った
「なんなん?え・・・あの実はな・・・その坂田おるやんか・・・」
「えっ坂田って 坂田 美優(さかた みゆ)の事?」
「そーなんやけど・・・」
達也は照れくさそうに言った 大竹は明日 友達と甲子園に行く予定だったので その話しをしてる時に
達也が呼び出したので少しイライラしていた
「はよ言いやー・・・俺あいつ等と明日甲子園行くから時間とか決めんとあかんねんって!」
「ちょっと 待ってーや」
その場を去ろうとした大竹の右手を掴んで引っ張った
「おっと ととと・・・・・・ 何すんねん!」
大竹はバランスをくずし その場に手をつけた そして すぐ立ち上がり平手で達也の頭をたたいた
「痛!なんでたたくねん!手ぇ引っ張っただけやん!」
「だから それでこけたから怒ってんねんやろ!」
二人は気を落ち着かせた そして先に切り出したのは達也だった
「ごめん・・・でな その・・・・・・」
また口を閉じた それを見て大竹は言った
「あ!分かった 達也どーせ坂田の事が好きなんやろ?」
「し――!皆に聞こえるやんか!ちょっとこっち来てくれ!」
また 大竹の手をひっぱり学校の中庭の近くの倉庫まで行き達也は言った
「そうやで・・・!俺・・・坂田の事が・・・」
真っ赤な顔をして達也は言った 本気だなと察した大竹は真剣な顔で言った
「で 何処が好きなん?」
あまりに唐突だったので達也はたじろいだ
「え・・・そんなん・・・・・・もう全部やわ・・・てかさ 大竹こんなん聞いてて何も思わんの?」
真っ赤な顔の目が大きく見開いた
「え!別に・・・多分そうやと思ってたし・・・まあ分かりやすいもん お前・・・大体好きな人おってあたりまえちゃう?」
真顔で大竹は言ったのだが 達也は「普通」と言ってくれたので安心したのか満面の笑顔を見せた
時間がなかった大竹は「がんばれよ!応援してるから!」と言いその場を去った
達也は笑顔いっぱいで「また今度話さへん?」と言い走り出してる大竹は振り返り コクン と頷いた
翌朝 大竹と達也が所属している剣道部は朝練があった
早朝なのでボケボケしている大竹に達也は背後から大竹の肩をポンッと叩いて「おはよ!」と言った
「なんやねん!朝から・・・テンション高いな・・・あ そうか・・・なんで片思いやのにそんなに はしゃいでんの?」
「え !そんなん !!何か人に言っただけでも何か あれやん!!」
猪突猛進の達也は大竹にこの事を言っただけでも 嬉しいらしい
「で 昨日言ってた また今度はなさへん って今日じゃあかんの?」
胴着を着替えていた大竹は達也に言った
「あ・・・いいで」
すんなりOKした達也は教室に行く途中のトイレに入った
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- 2009/06/10(水) 15:34:39|
- Love that starts casually|
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