僕は、宮野ゆうた。
身長は173センチ。これで、中学生だ。何でも、僕の親が言うには、大病を患って、死んだ。ということになった。
しかし、僕が自らの足で家に帰ってきた。12年後に。確実に見た目は大人だ。成人男性、という言葉がぴったりなのに、学力は当時(僕が帰ってきたとき)小学生程度だった。漢字も大して知らなかった。が、ここまではこれた。
「-ということを自覚して、勉学にも励んでください」
きょうが入学式だ。校長先生らしき人の話が今終わった。・・・これでこの校長の話はなんかい聞いただろう。
僕は、特別に留年していた(されていた?)。頭も体力も中学生には及んでいなかったからだ。
が、やっとまともになれたはずだ。僕が中学生になってからの担任は三日前にこう言った。
「三年間よくがんばったね。これからも―」そこで言葉をきり、どこかへ言った。が、今日校門で会うと
「入学おめでと―りゅうねん・・・ゴホン!ちょっとこっちにおいで」
「どうしたんですか。ムサシせんせい。まるで僕が新入生のようじゃないですか。もうぼくはおれそうな・・・」
担任のムサシ先生は国語の先生でありながら、体育教師以上のスゴさがあった。元警察で暴力団はいじょで
活躍したとか・・・。その先生が僕の腕を普通なら曲がらないほうにまげたのだ。
これで食らったのは何回目だろう。僕の腕は・・・骨が粉砕されていて、たこのように曲がる。が、慣れていてもはやり痛い。
「武蔵丸、五条の助侍のおか・・お方は死に・・・じゃなくあやめました。なので、お許すぃさお・・・」
「お!!!おおおおおお!お前!覚えれたのか!今度は3年かんで終わりそうだな。・・・にゅうううがくおめで・・・とー。」
ムサシ先生は泣いていた。いくらぼくでも、これくらいは覚えれるんだから・・・。
って、そんなこと思い出していたら、もう教室じゃないか。
「出席とります。-
「ねー、ゆーた君はそんなに身長高いの?」
高野ミホが聞いてきた。
体が・・・。僕は失神した。
- 2010/01/26(火) 21:19:28|
- ゆーたせーちょーき|
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